USBメモリはデータを保存しておくもの?

最近USBメモリが大変安く買えるようになり、皆さんも1本や2本お持ちになっていると思います。

このUSBメモリはデータを長期保存するのには向きません。USBメモリに使われているフラッシュメモリにはデータ保持出来る期間があり(自然蒸発)、また書き換え可能回数も数千回と意外と少ない回数しか使えません。さらに書き換えた回数によって保持期間が短くなります。

現実問題としては5年~10年程度の寿命と言われていますが、毎日データを書き込んだりしてお使いの場合は1~2年で寿命を迎える可能性があります。(書き換え可能回数は部品の精密化に伴い減ってきています。以前は5,000~10,000回と言われていましたが、2011年の製品では2,000回程度と言われています)

またフラッシュメモリーは電気的に非常に弱い部品なので、パソコンへの抜き差しの時などに静電気などで破損しやすい。 かつ持ち歩くことでの温度や湿度の過酷な環境での腐食や物理的破損(コネクタ部の破損が多い)などにより読み出せなくなる場合があります。

要はバックアップなども目的やデータの長期保存には向かないということになります。これはデジタルカメラ等に入っているSDカードでも同じことです。撮影した画像データを置きっぱなしにしてはいけないということです。(最近のノートパソコンに内蔵しているSSDも同じことです)

大切なデータを失って「どうにかなりませんか?・・・」というお客様に何度か遭遇しましたが、どうしても修復・復元できなかったケースもあります。

 

USBメモリはハンドバックのようなものでデータを持ち運ぶために使用し、長期保存する目的で使用しないことをお勧めします。

データの長期保存に向くメディアはCDやDVDやブルーレイディスクの光学メディアです。日の当たらない場所で湿度と温度が適正な場所では100年以上データが保持されると言われています。

 

PCサポート船橋(047-457-7111)はUSBメモリのトラブルにも対応しています。